叶恭弘「Kiss×Death」全7巻

5.0

「KISS×DEATH」のあらすじ・感想を紹介します。

出典:KISS×DEATH

あらすじ

ひとつ目に手が生えた異星人Z(ズィー)は、おなじ種族の囚人(No.1~5)を母星から遠く離れた地球に流刑して、低等生物に寄生させるはずだった。しかし、Zは、人気のない山中で囚人を閉じ込めたアンプルを不注意で割ってししまう。そのとき、自由を得た囚人たちは、その場にいた自殺志望の女学生の駒方(こまがた)、茅根谷(ちねや)、長峰(ながみね)、三河(みかわ)、桜江(おうえ)の舌に寄生して操り、Zが寄生していた生物を殺して、街へ繰り出す。

2年後、死んだかに思われたZは、植物に寄生して辛うじて命をつなぎ、たまたまその場を訪れた男子高校生の戸津(とづ)を捕らえてその舌に寄生した。そして、Zは、戸津と共に、囚人を捕らえるために、彼女たち5人の攻略を開始する。しかし、異星人の完璧な体の制御によって外見が美しく魅力的に変貌した彼女たちに、異性に免疫のない戸津の体は無意識に固まり、Zは苦戦する。それでも、Zと戸津たちは、一人一人ステップを踏んで彼女たちを攻略して、舌を接触させて囚人を引きはがし回収していくのだった(KISS)。Zは囚人を捕らえるために、戸津は彼女たちが囚人に利用されて死ぬのを阻止するために(DEATH)。

出典:KISS×DEATH

感想

この作品は、設定が非常に珍しい漫画です。

基本的には、異星人達の争いに、高校生達が巻き込まれるお話です。異星人達は小さくか弱いため、寄生した生き物を制御して行動せざるをえず、地球で最も高度な生命体の人間に寄生して操ります。一方、操られる人間側も異星人の存在と制御を受け入れています。つまりこの作品は、ひとつ目の愛くるしい異星人が主で、人間が従という珍しい設定の話です。

その争い方も面白いです。異星人達の知識や能力を駆使して、人間同士をぶつけ合い、そして相手の人間の無力化に成功したら、今度は舌に寄生した異星人同士の戦いが始まります。この異星人の戦いが必然的に舌を絡め合うぐらいの距離で行われるため、結果的に人間同士がキスをします。これもとても珍しい設定です。

出典:KISS×DEATH

もう一つの珍しい設定として、戸津が異性に触れると無意識下でフリーズするという制約があります。つまり、キスしなければ囚人達を捕らえられないのに、キスすると宿主が無力下するという難問をZは押し付けられるのです。そこで、Zは、戸津に異性への恐怖心を克服させようと、いろいろと経験させていきます。ということで、すこし男性向けのサービスシーンがあったりもします。

出典:KISS×DEATH

そのような面白い設定の中、最初は頼りない戸津がだんだんと成長していき、Zや解放した女の子たちからの信頼も得ていきます。キスしたりいろいろしている戸津ですが、囚人達に利用されている女の子たちを助けたいという一心で行動しています。異星人のZが主人公なのですが、戸津も主人公の宿主としてふさわしく振舞い、好感が持てます。特殊な設定が多いですが、本質は王道の少年漫画です。

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