岡崎武士「レッツ☆ラグーン」全6巻

5.0

「レッツ☆ラグーン」のあらすじ・感想を紹介します。

あらすじ

修学旅行で船が座礁し、濃い霧で覆われた海に投げ出された高校生の山田と衣舞瀬チカは、気が付くと無人島に漂着していた。2人はサバイバル生活をしていく中で、互いを異性として意識していき、遅れて漂着した柴田先生も含めて共同で無人島生活を続けていく。そして、最初の漂着から10日後、山田は突然発生した霧に触れた瞬間、修学旅行の船の近くの海の中に飛ばされた。すぐに救助艇に救助されたが、なんと座礁事故から15分しか経過していなかったという。

その後、山田は遭難していない柴田先生やその恋人であるチカの姉のミキと出会い、状況整理をして、霧に触れることがきっかけで時間が巻き戻るタイムリープに巻き込まれたと気づく。さらに、次のタイムリープの機会は、柴田先生が遭難するタイミングであると考え、先生が乗船する追悼船に潜り込む。そして、予想通り発生した霧に飛び込み、柴田先生とミキと再びあの時の島に向かう。

無事到着後、山田とミキは、山田に想いを寄せる遭難した神山ノリに出会う。彼らは、チカや柴田先生と合流を果たし、島から出るための霧の発生を待ちつづける。その間、山田とチカとミキは三角関係になりながらも、お互いの理解を深めていく。そして、無人島に関する真実が明らかになり、タイムリープにより新たな人物が現れると、物語は結末に向けて一気に動き出す。不思議な霧に囲まれた無人島を舞台とした、大人になりつつある男女の恋物語です。

感想

いわゆるタイムリープを扱った作品としては、完成度がとても高いです。タイムリープを連想させる伏線が点在するのですが、特に主人公の山田がそれらのヒントに気づいて、しっかり考えて正しい方向へ進んでいきます。そして、幾重にも交差するタイムリープが、うまく繋がってストーリーとして盛り上がっていくところが一番の見所です。なお、このタイムリープは、舞台である無人島の謎にも関連しており、設定がしっかりと考えられていると最後の方で感心しました。

この作品のもう一つの見所は、恋模様です。メインとなるのは、大人になりつつある山田、チカ、ノリの恋模様です。山田はまっすぐにチカとノリに向き合い、互いの関係に結論を出していきます。この時の山田が芯を持ってブレないので、見ていて好感が持てます。一方、チカとノリもそれぞれ自身の感情に従って素直に行動していくので、応援したくなります。彼らの他に、山田先生とミキの既に大人な恋も描かれます。高校生なのに大人びたミキの行動にはぐっとくるものがあります。このように、SFと恋愛のどちらもがしっかりと表現された満足度の高い作品です。

この作品は、全6巻ですが、9年弱かかって完成した大作です。連載中は、新しい巻の購入ごとに、内容があやふやになった既刊を読み返す必要がありました。しかし、完結した今となっては、一気読みできます。知恵郎は、この作品をこれから読み始める方がうらやましいです。

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