雨宮もえ「オルガの心臓」全3巻

5.0

「オルガの心臓」のあらすじ・感想を紹介します。

あらすじ

人工心臓を研究しているオルガは、弟のニトに守られてひっそりと田舎の診療所で暮らし、通常の診察の他に、特別な人工心臓の移植を無許可で行っていた。その心臓は、セグロフという絶滅した電気を生み出す発光魚の細胞が使われており、主が死ぬまで動き続ける優れものであった。ただし、移植されたものは、涙を流せないという特徴があり完全ではなかった。

あるとき、その心臓の噂を聞きつけた医者のシマがオルガに接近し、一緒に完全な人工心臓を開発しようと誘う。オルガとシマは研究を開始するものの、オルガはニトとすれ違うようになり、心が揺れていく。そんなとき、オルガが昔勤務していた病院でオルガの人工心臓に執着していたレージドールが現れ、以前オルガが完成させてどこかに隠した完全な心臓のありかを問い詰める。いったい、その完全な心臓はどこにあるのか……

感想

兄弟や家族の人間関係をしっかり描いた作品です。オルガの心臓というタイトルからは想像できないですが、ホームドラマがメインです。オルガの腹違いの弟のニトとの関係、オルガの疎遠な父親との関係など、ぎこちない人間関係の中で、オルガは情緒不安定になりつつも、シマのアドバイスもあり前向きになって、それぞれの関係に向き合っていきます。そのホームドラマが、雨宮もえ先生の丁寧な話の展開と綺麗な絵で描写されいます。

また、タイトルの「オルガの心臓」に関連したサスペンス色の要素もあります。昔、オルガが完成させた人工心臓がどこにあるのか、オルガの心臓の意味とは……。オルガの心臓を奪取しようとして、シーマドールは強硬な手段に訴え、とうとう心臓の意外な在処が明らかになります。ちょっとしたサスペンスがスパイスとなったホームドラマです。全3巻と短いながらも、さまざまな要素が凝縮されつつも完成度が高いです。

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