武富智「ロマンスの騎士」全3巻

5.0

「ロマンスの騎士」のあらすじ・感想を紹介します。

あらすじ

中世ヨーロッパの時代、騎士道精神(ロマンス)あふれるジャックは、騎士道を侮蔑するランツクネヒトと戦い卑怯な手により無念にも敗れ名誉を失った。しかし、死の淵にあるジャックは、魔法使いマーリンの気まぐれで、現代に蘇る。

現代、フェンシングと出会いジャックの記憶を取り戻した男子学生の木葉野(こはの)は、ジャックとして騎士の名誉を取り戻すため、前世がランツクネヒトであるフェンシング経験者の遊佐(ゆさ)に挑む。しかし、ジャックは剣と異なり体が傷かないフェンシングに戸惑い、遊佐は既に現役を退いており試合を拒む。そのような状況で、ジャックは、いつか遊佐と再戦するために、フェンシングに真剣に向き合うようになる。

感想

この物語は、ジャック(木葉野)と遊佐(前世ランツクネヒト)が現代で再戦する、という大きな目的に向けた過程が描かれます。現代、前世の記憶があるのはジャックだけで、遊佐はそのような記憶がなく試合をする理由がありません。そして、ジャック自身もフェンシングは初心者であり、あらゆる行動が空回りします。なので、その目的は果たされそうにないのです。しかし、ジャックは、遊佐をやる気にして勝負させるために、友達のさやちゃんや、フェンシングクラブの人たち、そして遊佐本人からフェンシングを学び次第に強くなっていきます。そして、最終的に遊佐の心を突き動かします。その一連の過程が武富先生の美麗な絵で丁寧に描かれています。要所要所で挿入される主要なシーンは本当に惹き込まれます。

ジャックは物語が進むにつれてフェンシングの腕前を上げていくのですが、スポーツ漫画によくある高揚感があります。特に最終巻の後半では、ジャックがフェンシングで立て続けに勝ちます。遊佐も周りの人たちも熱い視線を送り、その熱気が凄いです。

作品自体は、ジャックと遊佐(ランツクネヒト)が再戦に至る前に終わりを迎えます。やや残念ですが、綺麗な終わり方をしているので、読後感は良いです。

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