原作:小林且典(企画屋)、作画:岡崎純平「エデンの魔女たち」

「エデンの魔女たち」のあらすじ・感想を紹介します。

あらすじ

魔女が統治者として美味しいスープで人民を満たしているエデンでは、数百年に渡る平和が続いていた。しかし、隣国のスペルピア帝国が、突然エデンへと侵攻して蹂躙と虐殺を開始する。平和に慣れていた魔女たちは、それぞれが持つ悪魔を使って抵抗を試みるも、戦争に特化した武器や戦略を駆使する帝国軍に苦戦する。

感想

エデンの魔女たちは、岡崎純平先生のディアボロのスープのリメイクで、ストーリーが秀逸な作品です。ディアボロのスープは残念ながら終盤駆け足で終わってしまいましたが、よく練られたプロットで見ごたえある作品でした。今回のエデンの魔女たちは、原作担当も加わって、シナリオが強化されていると感じます。なお、設定やストーリー、登場人物に大きな改変が行われており、ディアボロのスープとは完全に別物になっています。ただ、ディアボロのスープで使われていた一部の固有名詞(アスタロトなど)が、エデンの魔女たちにも使われており、懐かしさを感じさせます。

この作品は、侵攻してきた帝国軍からエデンの国民を守るために魔女が使役する悪魔を使い奮戦する話です。少なくとも最初のうちは、そのように物語が進んでいきます。エデンの国のスローガンが、「人民は魔女を讃えよ、さすれば魔女は人民を満たさん」というもので、人民が魔女を敬愛し、魔女たちも必死で帝国軍から人民を守ろうとします。エデンは魔女一人につき一体の悪魔を使役でき、その悪魔の能力で銃器を持つ多数の帝国軍と渡り合えます。しかし、悪魔は銃では殺せないものの、魔女は銃で殺すことができて魔女が死ぬと悪魔も消えてしまいます。この設定により、軍隊と魔女の間でうまくバランスの取れた戦闘が繰り広げられます。

作品後半では、地方の魔女が教えられていないエデンの国の真実に焦点が移っていきます。現在連載中でまだ語られていないところは多いですが、ディアボロのスープの展開を知っているとある程度予想がつきます。単純な戦争を描いた漫画ではなく、むしろ本質はその後半の展開で明らかになる魔女たちの国エデンの真実にあります。とても楽しみな作品です。

奮戦する魔女たちも本作の見所です。それぞれ個性のある魔女が登場し、おのおのしっかりしたキャラ付けがされており魅力的です。個人的には、強力な悪魔アスタロトを使役する魔女クーラが、状況判断力が高く謎めいたところもあり気に入っています。願わくば、最後まで生き残って欲しいです。

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